- Reflextion Entry No.6 -


Modified:1999.6.7


我が家の近所には、東北道が走っている。
このあたりは片側3車線である。
よって、左側の2車線が走行車線で、一番右の車線が追い越し車線となる。

さて、普通に流している車は、どこを走っているか?
そう、中央の車線が多いのである。
走行車線とは言え、一番左が空いていればそこを走行し、追い越しはその右、そこが塞がって いればそのさらに右を走行するのが、一番流れやすいであろう。
走行車が増えれば、左車線から抜いていく車も発生するし、そうなると危険でもある。

なぜ中央の車線を走るのか?
それは、日本人に中間主義が根づいているからか?
やはり”真ん中”が安心できるのであろう。
劣る?も嫌、飛び出すも嫌なのか...

次は、”ガンバリヤサン”である。
高度成長時代のなごりか...
その世代の子たちも、やはり同様の傾向となっている。
車の中では守られていると感じるのか、他の車に負けたくなくなるのであろう。
割り込む、でも自分は譲らない。
車間を詰め、プレッシャーをかける。
ちょっとした事で気が高ぶり、自車を追い越し車線へと導く。
急いでなくても、周りより”チョット前”に出たいのか...
リスクと引き換えに、そこまでしたいものなのか...

ただ、私自身の中にも潜んでおり、つくづく”私も日本人だなあ〜”と我を振り返る。

車先進国ヨーロッパは、やはり”大人”である。
北部はまじめな車造りから想像されるとおり、まじめ走行であり日本人からすると緊張感もある。
そこにいくと南部は暖かいせいか、走行も気楽である。
ただ、どちらも利にかなった走行である。
基本はもっとも右の車線(右側走行の為)であり、追い越しはその内側へである。
どんなにカットビの車も、そうである(例外な走行車も無いわけではないが)。
トレーラーなど低速車もおり、速度差が70〜80kmはあろうかと思うが、それでもスムーズに流れている。
そういった基本ができているからだろうか、ウインカーは追い越し方向にしか出さないようである。
と言うか、追い越している間はずっとウインカーを出している。
ハイウェイでは車が込み入ってないかぎり、追い越し車線は”追い越し車線”であり、ウインカーは車線変更でなく、追い越しの合図なのだろう。
どうであれ、成熟した車社会であり、やはり”大人の走行”である。

日本もそのうち、そのようになる?
モラルの問題か?
モラルを訴えるのが得策か?
いやいや、それは難しいであろう。
日本人にはモラルだけでは...
なぜなら、たとえば大渋滞の高速道路。
一台が路肩を走り出す。
我もと続く車が走り出す。
大半がモラルを持った走行をしていても、このようになる。
そしてモラルを持った者も心が揺らぎはじめる。
みんなやってるのだからと思いはじめる。
日本人とは今のところ、そうゆうものだと思う。

何かいい手はないものか?
そうだ! マナーの良い走行をカッコイイ事としよう。
悪いマナーは”キャーー、ダセーーー”という事によう。
なんといっても、日本人はカッコが一番大事である。
カッコイイことだと、嫌でもガマンしてやってしまう人種なので、これがイイ。そうだ、そうに決まった!
...だめか?

でも、こんなメメシイ日本人が結構かわいくて好きであるのも事実である。


なお、この乱文により不快を感じられた方、
どうか寛大な心でご容赦頂けるよう、お願い致します。