- Reflextion Entry No.8 -


Modified:2000.2.2


穴ほじりをすると乗り心地が良くなる!
本当にそうなのだろうか?
その言葉をそのまま信じると痛い目にあうかも?

独断と偏見に満ち満ち溢れて語ります。

ハイドロの特徴は優れたフラット感と長くゆったりとしたストロークからの快適な乗り心地と良く言われる。
穴をほじるともっと乗り心地が良くなる?
いやいや、日本で一般的に言われる”乗り心地の良さ”を期待すると、”アレレッ”てことになる。

その”アレレッ”について考えてみる。
まずは不整路での横揺れである。
ほじればほじるほど強くなる。
実際外から見ると短い周期で左右にグラングラン揺れる。
ただこれには条件があり、低速であること、そして左右輪に対しずれた入力であることである。
ようは、段差をゆっくり斜めに横切る(上がる/下りる)時などである。
左右同時に入る入力は結構ゆったり吸収してくれるのではあるが...
次は低速域でのしっとり感の低下である。
もともとハイドラ2はブルブル感、ドタドタ感が強いとも言われるが、これらと複合して落ち着きの無さにつながっていると感じる。
微妙な言いまわしだが、ジェントルな大人らしい乗り心地で無くなるとでも言えるか。
そして、これは良く言われるがスポーティ感の低下である。
これまたハイドラ2の特徴であるシャープなハンドリングは消え失せ、コーナーの中では、外前が安定してくれない。
特に攻める方々にはインフォーメーションが不自然であり、自然なフィーリングでないとも言われる。
まだまだある。
高速域では横風に弱くなる。
また、上下動が嫌いな人にはその上下動による不快感を感じられるかもしれない。


では、穴ほじりは意味が無いのか?
いやいや、落としたあとは持ち上げなければ。
まずは気分を変える為に言葉のアヤといこう。
乗り心地”では無く”乗り味が素敵”になるのである。
話はそれるが、シトロエンは乗り心地が良いと言われることについて、実際には”乗り味が良い”とか、もしくは疲れにくい、体に対して無理が無い、 座りが良いなど”総合的な乗り心地が良い”などと言うほうが分かりやすいかと思う。
そして、穴をほじることはこの”乗り味が良い”から”乗り味が素敵”になるのである。

さて、またまた話しはガラリと変わるが、車を走らせることの楽しみは何であろうか?
路面からのインフォーメーションを敏感に感じながら、スポーティに走ることのみが快感であろうか?
いやいや、それだけではないでだろう。
ゆっくりと風景を眺めながら、また風を感じながら乗り味を楽しむことを忘れていないだろうか?

そして、話しは戻って穴ほじりについて...
スポーティさはないし不自然さはある。
また、しっとり感も薄れる。
しかし、それがナンボのもんじゃいっ!!!
しっ、失礼。上一行ほど訂正..
しかし、それにかわって何ともこたえられない快感を得られる場合もあるのである。
飛行機の後部座席での吸い込まれるような感覚。
フェリーで外海に出たときの感覚。
そして空飛ぶじゅうたんに乗ったとき...
ああっ、また嘘をついてしまった。 それに吐きそう...
いっ、いやそうじゃなくて...

特別な条件を必要としない。
普通の道において普通に走ることが気持ち良く、そして楽しいのである。
走らせるだけで快感と幸せを味わえるのである。
車に対する新しい見方を発見できるであろう。
ちょっと大げさ過ぎました

あなたに問います。
カットビ走行は楽しいでしょう。
血がたぎる何とも言いがたい快感があります。
しかし、それで満足できてますか?
いろんな意味であなたは、その楽しいカットビ走行を何時でもできる環境にいますか?
フラストレーションとリスクの恐怖を持たれていませんか?
まわりに流されていませんか?

否定しているわけではありません。
ただ、心が揺らいでいるようでしたら、違った領域にも心を広げてみるのも面白いかと推測します。
さあ、穴の罠へ...


PS:
欧州車乗りの方々にはこの不自然さが嫌われているようで、少し悲しいです。
濃いシトロエニストの方々には、Xantiaは”..らしくない”と仲間はずれぎみ?で、もっと悲しいです。
みなさん、もっとXantiaを愛してください。
お願いっ!



なお、この乱文により不快を感じられた方、
どうか寛大な心でご容赦頂けるよう、お願い致します。